「ダイレクトレスポンスマーケティング-DRMの実践方法」でもお話しましたが、インターネット集客をしていきたいのであれば、メルマガは欠かすことができません。
というのも、メルマガを使えば、自分のコンセプトや価値観に共鳴する人だけをお客さんにすることができ、見込み客の人と既存客(もうすでにお客さんになってくれた人)の人との関係性も深めることができ、ブランド状態を確立できるからです。
そして、このメルマガを使ったブランド化を助けてくれるのが、ステップメールという機能です。
ステップメールとは、一言で言うと、「メルマガを登録した全ての相手に、自分が意図したメールを順番に沿って送ることができる」メールのことです。
これを使えば、例えば、メルマガに登録した翌日の○○時には、このメールを送ろうとか、そういう使い方ができます。
なので、ステップメールをちゃんと使いこなせるようになれば、見込み客の人と既存客の人に対して、関係性を強化していくことができます。
同じような商品・サービスが溢れている時代において、関係性というのは強力な武器になります。
やっぱり同じような化粧品を売っているにしても、全く知らない人から買うのと、小学校以来からの親友から買うのとでは全然違うわけです。
ステップメールを使えば、小学校以来からの親友のような親密性をもった関係性をメルマガを読んでくれる人と作ることができます。
だからこそ、インターネット集客をやるのであれば、ステップメールは外せないのですね。
今回は、「ステップメールとは一体何か」ということと「ステップメールの効果的な書き方」についてお話していきたいと思います。
では、早速始めていきましょう!
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1.ステップメールとは
では、まずは具体的なステップメールの書き方について話す前に、ステップメールの機能や役割についてお話していきたいと思います。
ステップメールはあくまでも一つのツールに過ぎません。ツールということは、このステップメールを使って、爆発的に結果を出す人もいれば、全然使いこなせずに上手くいかないという人も多いのです。
この違いを分けるのが、ステップメールの機能や役割を正しく理解しているかどうかなんですね。
だからこそ、まずはこれについて話していきます。
1-1.ステップメールの機能・役割
ステップメールとは、先ほども言ったように、メルマガの一つの機能で、メルマガに登録してくれた人に一斉配信するメールではなくて、登録した人に順番通りに届けるメールのことです。
登録してくれた人には、1通目にこのメールを送って、5通目にこのメールを送ってというのを設定できるんですね。
まずは、ステップメールとは「登録した人に順番通りに届けるメール」だということを理解してもらえば、大丈夫です。
ステップメールは、そんなメルマガのシンプルな機能の一つなんですが、これを上手く有効活用することができれば、同じ業界の中でもお客様に選ばれる圧倒的なブランドを構築することができます。
ブランドとは、その人にとっての究極の価値になるということです。例えば、「髪を切るんだったら、あそこの美容室以外ありえないわ」と思われるようになることです。
ブランドにしていく方法というのは色々な方法があるのですが「あなた(この会社)だから選んでるんです」と言われることが最強です。
なぜなら「あなた(この会社)」というのは他の人が真似できない唯一無二の存在だからです。こういう唯一無二の存在になるためには、関係性構築がまず重要なポイントになります。
ステップメールを活用すれば、メルマガに登録してくれた人(見込み客 or 既存客)と関係性の強化を図ることができます。
今の時代は、本当に同じような商品・サービスが溢れてる時代です。例えば、ダイエットサプリメントを売るにしても、そんなものはネットで検索して調べれば腐るほど出て来ます。
しかも、重要なのは、どのサプリメントも一定以上の効果が出ているということです。これは、どの業種・業界でも大抵そうです。美容室であれ、飲食店であれ、百貨店であれ、スマートフォンであれ、服屋さんであれ、何でもそうです。
究極的にはどこで買っても機能も値段も変わらない。そして、商品の機能や値段やデザインだけでお客さんに選ばれているようでは、時代を超えて支持されるようなビジネスにはなり得ません。
というのも、そういうので選んだお客さんは、より良い機能、より安い値段、より好みに合うデザインが出た瞬間にそっちにピョンピョン移っていくからです。
だからこそ、こんな時代に選ばれ続けるのは、関係性を維持し、深めていった人・お店・会社です。
かくいう僕も、このステップメールを使って、関係性構築をしたお陰で、今、全く営業活動を行わずとも、自分のビジネスが回っているという状態です。
例えば、僕はサービスの一つとして、ホームページ制作を販売しています。
ホームページといえば、今では素人の人が無料でも作れる時代のため、凄まじい価格競争が起きていて、かつては100万円もしたものが、3万円〜5万円で手に入る時代になっている、超レッドオーシャンの時代に突入しています。
ここで、何の違いも打ち出さずに手をこまねいていても、お客さんは来ません。そこで、僕はステップメールの機能を活用して、一つの関係性構築のシナリオを作りました。
僕のメルマガに登録してもらうと、毎日、決まった時間に僕からメールが送られてきます。
そこで配信されていることは、僕の自己紹介や価値観や理念から始まり、Webマーケティングなどの具体的な方法論や、豊富な事例を紹介したビジネスコラムなどです。
ホームページを制作したいという人は、販促・広報の一つのツールとして使いたいという人が大半を占めています。
ですが、基本的にホームページの制作会社というのは、マーケティングのことは分かっていないため、高いお金を払って作っても、そこからは利益は生まれにくいという構造がありました。
僕はそこに着目して、見込み客の人が本当に知りたがっている、Webマーケティングなどの情報をステップメールとして配信していきました。
そうすると、日本中にいるホームページ制作業者の中のただの一人のホームページ制作業者から、ノウハウを配信することで「Webマーケティングにも詳しいホームページ制作業者」となり、最終的には自分の価値観や理念を前面に出すことで自分のファンを生み、「中江翔吾」という世の中の誰にも取れないユニークなポジションに立つことができるようになりました。
そうやって、信頼関係を構築していくと、自分の価値観や理念に共鳴してくれた、良いお客さんしか来なくなります。僕は「中江翔吾に仕事を頼みたい」という人としか仕事をしていません。
しかも、そんなお客さんが列をなしてやって来るのです。今申し込んでもらっても、初回の打ち合わせまで、3ヶ月待ちというのも珍しくありません。
僕がやったことはシンプルで、一度、シナリオを作成して、メールを何通か登録しただけです。あとは、1人登録しようが、100人登録しようが、あとは自動的にメールが配信されるので、勝手にステップメールの中の僕が勝手に信頼関係を作ってくれます。
これだけでもステップメールの威力が分かると思います。
正しくステップメールを機能させれば、勝手に見込み客の人と関係性を構築していき、自分をブランド化した状態になるので、商品・サービスの成約に結びつかない訳がありません。
さらに良いことには、関係性の構築から商品のセールスまでの流れを数値化できることです。
例えば、100人がメルマガに登録して、商品が10件得ることができたら成約率は10%です。これはデータをとればとるほど、この数字にはブレがなくなっていきます。
そうすると、メルマガに人を集めるために広告費を出したとしても、赤字にならなくなります。あらかじめ、何人登録すれば、これくらい売れるだろうという予測が立ち、さらに大きく外れることもないので、あとは広告をぐるぐる回すだけで、どんどん利益が出てきます。
まさにステップメールというのはインターネット集客において必須のツールだと言えるでしょう。
1-2.ステップメールにおいて一番重要なこと
よくステップメールを使いたいという人の中には、「セールスをして売上を上げるために使いたい!」という人がいます。確かにステップメールを正しく使えば、売上を上げることは、簡単にできます。
だって、自分のビジネスがお客さんにとってのブランドとなれば、どんな商品をリリースしても売れていきますし、お店をやっているのであれば、何度もリピーターになってくれます。
じゃあ、そのためにまず、初めに何を考えるべきなのかというと、「どうすれば、メルマガに登録してくれた人に価値提供できるのか」という視点です。
最初に考えることは「いかに売ってやろうか?」という視点ではありません。最初からそんなスタンスでいると、売上は上がりません。
なぜなら、最初に登録した段階では信頼関係はほとんどできていないからです。関係性が全くできていない状態で、何か商品・サービスの販売をしたところで、何の成約にも結びつきません。
ステップメールで一番重要なことは、販売ではなくて、見込み客 or 既存客との関係性の維持・強化です。
「反応率と売上を劇的に上げるメルマガの書き方」でも話したように、メルマガにも、『7つの習慣』のスティーブン・R・コビー博士が話したような、信頼残高という概念があります。
信頼残高がなければ、モノは売れませんし、集客はできません。信頼残高0の状態というのは、全く信頼されておらず、その人から商品を買うことはないのです。
「いかに売ってやろうか」などという考え方をして、ステップメールを使って、売込みばかりしていると、信頼残高は減り続けていきます。
例えば、売込みばかりのメルマガってよくあると思いますが、あれって、うっとおしいだけで、読みたくならないですよね。まぁ、世の中にある9割以上のメルマガは、売込みや宣伝ばかりのメールで読む価値はないんですけどね。
でも、だからこそ、ちゃんとメルマガを書いて、相手のお役立ちをして、情報発信をしていれば、圧倒的なブランドを構築できて、勝手に集客ができるという状態を作ることができます。
だから、「売上を上げるために売込みばかりのステップメール」を構築するのは、やめておいた方が良いということです。どれだけ一生懸命メルマガを書いたとしても、読まれなくなれば、関係性なんて強化はできませんから。
1-3.ステップメールを読まれるためには?
「メルマガなんてもう誰も読まない!反応率が落ちた!」なんてことは今までよく言われてきています。
特に今の時代は、FacebookやLINEなどが発達してきているので、メルマガというツール自体が、時代遅れのように感じている人もいると思いますし、実際にメールを読む機会というのは、昔に比べてかなり減ったと思います。
でも、読まれているメルマガは読まれていますし、実際にインターネットを活用して売上を上げているトップの人たちは、メルマガをうまく活用しています。
なぜ、「メルマガなんてもう誰も読まない!反応率が落ちた!」のような人が出てくるのかというと、もうメルマガを発信できるプラットフォームが整っていて、いろんな人が情報発信をし始めたからです。
メルマガは月に3000円も払えば、誰もができます。たったそれだけのコストでメルマガを配信できるので同じジャンルでありとあらゆるプレイヤーが情報発信しているんですね。
じゃあ、情報の受け手も、読むメルマガと読まないメルマガを選別するようになります。だって、例えば、100人の情報発信なんて一気に受け取れないですからね。
当然、売込みばかりの宣伝メールしか送ってこないメルマガなんて誰も読まなくなっていきます。
だからこそ、メルマガでまず重要なのは、「読む前提」を作るということです。これがなければ、メルマガなんて読んでもらえません。その「読む前提」を作ることを意識してステップメールを作成していく必要があります。
では、その「読む前提」とは何かというと、「理想世界」を作ることです。
理想世界というのは、読者とともに目指していく理想の未来のことです。これをきちんと、メルマガの募集ページやステップメールで明示していくことで、自分の情報発信を呼んでくれるようになります。
例えば、僕のメルマガでは、「ブランドになりましょう」(=誰かにとっての究極の価値)という理想世界を提示していて、そのために必要な「マーケティングの知識」や「Web集客の方法」や「事例」などを発信しています。
読者の人は、元々「ブランドになりましょう」という理想世界に興味を持っていて、発信している内容にも興味があって登録してるので、じっくりと読み進めていってくれます。
そうすることで、関係性を築くことができる入り口ができます。
メルマガは、自分の理念や価値観に共鳴してくれる仲間が集まるプラットフォーム(=コミュニティー)だと考えていますが、理念や価値観に共鳴させるためには、自分が掲げる理想世界にまずは興味を持ってくれないと難しいです。
例えば、僕がそういう理想世界を掲げずに、ざっくばらんに、SEO対策やブログの書き方などの情報発信をしていても、「役に立つな」とは思うかもしれませんが、「中江翔吾の発信を読みたい」というようなファンにはなり得ません。
自分が掲げる理想世界があるからこそ、ステップメールでコミュニティーを形成することができます。
2.ステップメールの書き方
では、次にステップメールの具体的な書き方についてお話していきたいと思います。以下で書く内容は、今まで話してきたことを踏まえた上で聞いてくださいね。
2-1.ステップメールの一通目
ステップメールというのは、登録時に送られてくるメールが超重要です。登録した時に送る、1通目が本当に勝負です。ここで今後のメルマガが読まれるかどうかが決まります。
よくステップメールを組むときに、最初の1通目は、適当に「明日からのメール配信楽しみにしていてくださいね」と簡単にメールを終わらせようとする人が多いのですが、はっきり言ってこれでは読んでもらえません。
たいていの場合、メルマガの読者さんは、あなた以外のメルマガも読んでいると考えておいてください。
複数のメルマガを読んでいるということは、1通目に他のメルマガとの違いを明確に打ち出せなければ、「なんだ、このメルマガも同じか」と思われるだけで、大して読まれなくなります。
メルマガを登録したからといって、彼らは別に何か商品・サービスを買う気満々でいるわけではないのです。
メルマガに登録したら、ちょっと自分にメリットありそうだし、ちょっと見てみるかくらいの気持ちでとっている場合が非常に多いのです。
そういう人たちをメルマガを使って、自分のファンに変えていく作業というのは、適当にやっているだけでは絶対に無理です。
一通一通、自分の魂を込めて、メルマガは書いていかないといけません。
ステップメールの良いところは、本当に良質なメルマガを1通書いてしまえば、それが一生の資産となって残ることです。というのも、良質なメルマガを1通書けば、メルマガの登録がある度に、そのメッセージをそれぞれの人に届けることができるので。
では、一通目はどんなことを書けばいいのか?
これは一通目のメルマガの目的からすると、「今後もこの人のメルマガを読んでみたい!」と思わせる内容を盛り込むということになります。これがステップメールの一通目の最大の目的です。
もちろん、メルマガというのにテンプレートは存在していませんが、ここでは参考程度に入れるべき内容の項目をご紹介したいと思います。
ステップメールの1通目に入れるべき内容は以下のとおりです。
- 簡潔な自己紹介
- メルマガの目的と理想世界の提示
- メルマガの運営について
- +α:自己紹介用のPV、アクション課題、プレゼントなど
1通目の最初には、まず、簡潔な自己紹介を入れてください。
簡潔な自己紹介というのは、「集客に繋がる!ブログのプロフィールの書き方」で紹介したような、初めてあなたのことを知る人に向けて、自分のことを簡単にわかってもらうための文章です。
簡潔な自己紹介に含めるべき内容は、以下のようになります。
- 挨拶、名前、何をしている人か
- コンセプト:自分のビジネスのコンセプト
- ストーリー:なぜ、このコンセプトで活動しているのか(自分のストーリー、お客さんのストーリー)
- 社会的証明:具体的に分かる実績など
最初の「挨拶、名前、何をしている人か」は、そのままで、「はじめまして。××をやっている、○○と申します。」みたいな形ですね。
もちろん、この何をしているのかというのが、分かりにくいという場合などは、文章にしても良いと思います。その辺は自分のスタイルに合わせて変えると良いと思います。
そして、次にコンセプトですね。自分のビジネスが実現しようとしている理想の未来のことです。このコンセプトは、「一瞬で人を惹き付けるブランドコンセプトの作り方」で話しているように、一語で簡潔に表現できる方が良いですね。
そして、次がストーリーです。なぜ、このコンセプトで活動しているのかというきっかけとなった過去の自分のストーリーと、実際に活動していく中で出会ったお客さんが自分と関わることで、どうなったのかというのを書くと良いと思います。
そして、最後が、この最初の挨拶やコンセプトやストーリーを紹介する際に意識して欲しいのが、社会的証明です。これは簡単に言えば、今のあなたの活動を信用してもらえるような数字や出来事を入れるということです。
例えば、誰かに何かを教えるというような仕事をされているのであれば、その教えている人の具体的な数字の成果でもいいです。自分の活動の信用性を高めるためのものを入れてみるという意識を持ってください。
今、4つの要素を紹介しましたが、この簡潔な自己紹介のポイントは、「簡潔」と「常識とのギャップがある」という2点を意識する必要があります。
ダラダラ書かず、パッと見てすぐに違いがわかって、「この人のメルマガ読んでみようかな」と興味を持たせる内容であれば、OKです。
最初の文章をダラダラと書いてしまった時点で閉じられてしまいます。メルマガが読まれなくなれば、関係性は構築できないのです。
そして、次がメルマガの目的と理想世界の提示です。
ここでは、なんのきっかけでメルマガを始めようと思って、このメルマガを読むことによって、一緒に「こういう理想の未来を目指します」という宣言を書くということですね。
メルマガを始めるというのは、先ほど話したコミュニティ化とほぼ同義なので、一緒に目指すゴールとなる、理想世界が必要です。
だって、これがなかったら、目的もなくたださまようだけになりますから、読者は読まないんですね。何のためにこのメルマガを始めるのか、どういう理想の未来を実現していきたいのかということを熱く語る。
ここは最初の自己紹介よりも熱く語ったほうが良いと思います。
そうすると、この理想世界に共鳴する人は、自分のファンとして残ってくれます。こういう人たちを大切にしていくことで、ブランドというのは構築することができます。
そして、次がこのメルマガの運営方針ですね。
何をこのメルマガで配信していくのか、どんな頻度で配信していくのか。メールを読むにあたって、気をつけておきたいことなどを書くと良いと思います。
で、最後が+αで、何かここは、自分のことをPRするような動画でもいいですし、何かメルマガの読者の人にとって嬉しいと思われるようなプレゼントをすると良いと思います。
なぜ、自分のことをPRする動画があれば良いのかというと、メルマガは文章だけでしか情報を伝えることができないので、動く自分を見てもらったほうが信用できるようになるからです。
ただ、もちろん動画のクオリティが低ければ、逆に信用を落としかねなくなるので、もしすぐに用意できないという場合は必要ないです。
プレゼントに関しては、セミナー講師をするのであればセミナー動画なんかをプレゼントすると良いと思いますし、ここはお客さんの目線で考えてみてください。
ステップメールの一通目は、他との違いを明確に提示し、「今後この人のメルマガを読んでみたい!」と思わせることができれば、それでOKです。
2-2.ステップメールの二通目以降に何を書くべきか
では、次に二通目以降に何を書くべきかという話をしていきたいと思います。
ステップメールを書くときの質問でよく来るのが、二通目以降に何を書いていいのかわからないという質問です。
でも、この答えはシンプルで、一言で言うと、「メルマガ読者の人たちを理想世界に連れて行くために必要なこと」を語っていけば良いのです。
なぜ、読者さんが二通目以降にあなたのメルマガを読むのかというと、それは一通目で自分が提示した理想世界に行くことに興味があるからです。
例えば、ダイエットコーチをしていて、自分の理想世界が「正しく健康とダイエットの知識を理解し、自分が目指している理想のスタイルを手に入れ、自分に自信を持てるようになる」ということだとします。
メルマガ読者さんは、この理想世界に興味があるからこそメルマガを読むのです。つまり、今の自分の現状はこうではないのです。例えば、いろんなダイエット法を試しまくっているけど、どんどん体調が悪くなってきていたり、全然ダイエットが成功しないというような現状なのです。
だからこそ、そういう人たちをこの理想世界に連れて行くために必要なことを語るのです。健康の話でもいいですし、ダイエットの話でもいいですし、メンタル的な話でもいいです。
じゃあ、興味を持って読まれるようになるので。
これは、どんな業種・業界であってもそうです。もちろん、店舗でもそうですよ。話すことは同じです。
この二通目以降も一通目と同じく、一通一通、手を抜かないでください。手を抜いたら、それで相手は、情報発信を受け取ろうとしなくなり、関係性を構築しようとはしなくなります。
そして、自分がお客さんにしたいと思う人の「興味性」というのを強く意識してみてください。
興味があるような話題でなければ、メルマガは読まれませんし、メルマガが読まれなかったら、関係性維持も深化もあり得ないのです。
関係性の維持・深化がなければ、ビジネスに繋がらないのです。
メルマガでのセールスについて一言、言っておくと、メルマガを初めてやるという人は、セールスありきでステップメールは組まないほうが良いと思います。
自分の中で、メルマガを配信すると、読者さんからの返事や問い合わせなどがあって、「メルマガで関係性構築出来てるな」と自分の実感としてわかるまでオススメしません。
つまり、循環の感覚ですね。価値を与えるからこそ、相手から返ってくるのです。
この感覚が自分の中でできて初めて、セールスすれば良いと思います。
そうすれば、関係性がちゃんとできた上でセールスをするので、商品・サービスも飛ぶように売れていきます。
セールスのタイミングは自由です。ただ、売り込めば売り込むほど、信頼残高は下がっていくので、売り込みのメールしかないステップメールは絶対に組まないほうが良いですね。
2-3.ステップメールのシナリオテンプレート
価値のある情報発信をできるようになったという実感を持てたら、関係性構築からセールスまでの流れを自動化させるように構造を整えるといいと思います。
ステップメールの基本構造は、「理想世界に行くために必要なこと」を提供するという考え方をベースに構築していきます。
ステップメールの流れのイメージとしては、ドラゴンボールやワンピースなどのアニメなんかを思い浮かべるといいと思います。
こういうアニメは、必ず「○○編」「○○編」「○○編」という風に、話が一続きに続いているというわけではなく、大きなテーマごとに区切って分かれています。
それぞれのテーマごとに、スタートとゴールがあるというイメージですね。ステップメールでは案内したい商品ごとに、テーマを区切ります。
例えば、「ブランドになりましょう」という理想世界を目指していくのであれば、その理想世界に行くために必要な商品・サービスは複数あると思います。
その商品・サービスを案内することをゴールとして、シナリオを組んでいきます。イメージでいうとこんな感じですね。
- シナリオA:最終的に案内する商品(Web集客についての通信講座)
- シナリオB:最終的に案内する商品(ホームページ制作)
- シナリオC:最終的に案内する商品(セルフマネジメントの教材)
登録すると、まず、一通目のステップメールが送られてきて、そして、2通目以降には、「ブランドになる」という全体のコンセプトに基づきつつも、「Web集客」についての話をしていきます。
そこで、役立つ情報や自分の過去のストーリーや過去の実績などを伝えていく中で、信頼関係を構築して、商品を案内します。これで「Web集客編」は、ひとまず完結とします。
そして、次は、シナリオBに向けて動き出していきます。次は「ホームページ制作」についての話です…こういう形で、「シナリオA」→「シナリオB」→「シナリオC」と進ませます。
こういう構造で、セールス型のステップメールの構造を作ってみてください。重要なのは、ステップメールの中身で、どれだけ価値のある情報発信をすることができるかです。
そこを意識して発信内容を考えてみてください。
2-4.ステップメールのアイディアとしてのミニ講座
ステップメールに関してですが、文章だけでやるのも良いんですが、動画にするのもアイディアとしてありですね。
動画にするメリットというのは、文章よりもあなた自身の人となりがよく伝わるからです。よりリアリティーを持って、あなたがどういう人なのかがわかります。
話し方を聞いたり、表情を見るだけでも、この人が自分と合うのか合わないのかが一瞬でわかるので、自分と合わない人はどんどん弾いていくことができます。
顔出しが苦手という人は、このような形で、プレゼンテーション動画にしてしまうという方法もあります。
僕は顔出しが苦手で、Youtuberみたいなことはあまりしたくないので、いつもこのような形式で動画を配信しています。
動画の方が文章よりも多くの情報量が伝えることができて、満足度も非常に高いです。
2-5.ステップメールでの情報発信力を上げるために
ステップメールというのは情報発信力が超重要です。
だって、メルマガはこの情報発信力がなければ、読まれないので、関係性構築なんてできる訳がないのです。
関係性構築ができなければ、ビジネスに繋がらないのです。
だって、つまらないメルマガや売り込みしかないメルマガなんて読みたくないですよね?笑
ただ、最初から誰もが情報発信力の高いステップメールを書けるというわけではないと思うので、情報発信力を高めていく2つの方法をご紹介していきます。
その2つの方法とは、この方法です。
- 情報発信力の高いメルマガの写経
- 専門軸と関連軸に沿ったインプット
自分のメルマガに自信を持てないという人に、まずオススメなのが情報発信力の高いメルマガの写経です。
いろんなメルマガを取っていると、情報発信力の高いメルマガに出会うことがあるはずです。ついつい読んでみたくなるメルマガですね。
そういうメルマガを見つけたら、徹底的に写経する。
写経というのは、紙に手書きで書くというのではなくて、パソコンでそのまま同じ文章を書くということですね。
この時に注意したいのが、改行も意識しながら全く同じもの再現するということだけではなくて、メルマガの構造分析もしてみてください。
構造分析とは、「何が書いているのかな?」「なんでこのメルマガって面白いのかな?」「自分のメルマガになくて、この人のメルマガにあるものって何かな?」などなどを比較検討しながら、分析していくということです。
この作業をすることによって、自分のメルマガに足りないものが明確に見えてきます。
こうすることによって格段に情報発信力が上がるので、ぜひ挑戦してみてください。(僕のメルマガを読んでもらってもいいですよ。興味ある方はこちらからどうぞ。)
そして、2つ目の方法が、専門軸と関連軸に沿ったインプットをするということですね。
メルマガというのはアウトプットです。つまり、自分の中にあるものを外に出すという作業なんですが、このアウトプットというのは、自分の中に取り込むというインプットの作業がなければ、空っぽになります。
メルマガでネタ切れするという人は、このインプットを大抵の場合やっていません。だから、基本的にメルマガを始めるのであれば、インプットを意識的に日々の習慣に取り入れてみてください。
インプットはそもそも何をすべきなのかというと、一言で言えば、「お客さんが理想世界に行けるようにするために必要なこと」です。
で、インプットするべき項目というのは、専門軸と関連軸の二つに分かれます。
専門軸というのは、自分の専門分野ですね。
例えば、英語のオンラインスクールをやっているのであれば、英語です。何か健康的な料理を提供しているのなら、健康や料理かもしれません。
ただ、もちろん専門軸というのはプロとしてできて当たり前です。たいていの人は、この専門軸のインプットしかやりません。
でも、これでははっきり言って、「面白い!」とか「また読みたい!」と思われるようなメルマガにはなりません。
というのも、専門軸だけでの情報発信であれば、同じ業界の人で同じような発信をしている人は、もう既にいるわけです。だから、目新しいものは何もないので、つまらないと思われます。
これは、何かのテレビ番組を思い出してもらえると分かりやすいと思うんですが、専門家の意見ってめちゃくちゃつまらないですよね。笑
もう、本当に自分が研究している分野しか知らなくて、他の話は全くできない。これじゃあ、つまらないのです。
だからこそ、インプットするときには、自分の専門軸と関連しているジャンルのインプットをする。
例えば、英語を教えているのであれば、勉強をするモチベーションという切り口で何かを学んでもいいかもしれませんし、ダイエットに関連する仕事をしているのであれば、医学について学んでみてもいいかもしれませんね。
たまに、全く違うジャンル(関連もしていなくて、興味がある)のインプットもすると良いと思います。結局、どのジャンルも多かれ少なかれ繋がっているところはあるので。
そうすれば、どういうことが起きるのかというと、漫画のONEPIECEという切り口で英語を教えられるようになったり、恋愛という切り口でダイエットのことを語れたり、フランス文学という切り口でビジネスを語れたりするようになります。
そうすれば、唯一無二の自分らしい情報発信になるので、とても価値のある、面白いメルマガになることができます。
メルマガは読まれてナンボです。ステップメールを構築するときも、この意識を持ってくださいね。
3.オススメのステップメール
ステップメールを使うんだったら、どこのメルマガ配信スタンドを使えばいいのかということをよく聞かれるので、最後にそのことを載せておきたいと思います。
3-1.マイスピー
僕は、まだメルマガをこれから始めていきたいという人にオススメしているのは、マイスピーというメルマガ配信システムです。
僕のメルマガもマイスピーで運営しています。操作性も良くて、到達率も非常によく、何よりも値段が安価なので、初めての人も使いやすいと思います。
1日の配信上限が5000通のプランであれば、初期費用0円、月額3240円で使うことができます。操作画面も見やすく、マニュアルもしっかりしているので、操作方法も簡単な方だと思います。
ステップメールのシナリオ数も無制限ですし、一番高い高機能なプランですら月に1万円程度なので、かなり割安ですね。
前まで、エキスパートメール使ってたんですが、到達率も悪くなって、改悪が激しいので、マイスピーをオススメします。
詳細はマイスピーをご覧ください。
まとめ
では、最後に今日のまとめをしておきたいと思います。
ステップメールというのは、「登録した順にメールを送ることができる」メルマガのシステムであり、このステップメールを正しく使えば、自分のコンセプトや価値観に共鳴したお客さんを集めて、ブランド化状態を実現できるようになります。
ステップメールを使って、自分のビジネスをブランド化するためには、世界観(コンセプト、キャラクター、ストーリー、デザイン)を構築し、提示した上で、コミュニティ化をしていく必要があります。
そして、ステップメールというのは一通目が勝負です。一通目がしょーもなければ二通目も読んでくれません。
勝負の一通目は、「これからもこの人のメルマガを読みたい!」と思わせる内容にする必要があります。
そのために、最低限盛り込む内容として、以下の項目があります。
- 挨拶、名前、何をしている人か
- コンセプト:自分のビジネスのコンセプト
- ストーリー:なぜ、このコンセプトで活動しているのか(自分のストーリー、お客さんのストーリー)
- 社会的証明:具体的に分かる実績など
もちろん、ステップメールは一通目以降も、真剣に取り組む必要があります。一通、一通、読む人にとって価値のあるメルマガを書いていくことで、関係性を構築することができます
だからこそ、ステップメールで成果を上げるためには、自分の情報発信を高いレベルに持っていく必要があります。
読みたい!と思われるようなメルマガを書けなければ、信頼関係の構築すらできないからです。
情報発信力を高める方法としては、以下の方法があります。
- 情報発信力の高いメルマガの写経
- 専門軸と関連軸に沿ったインプット
ぜひ、今回の内容を自分自身のステップメールに生かしてみてくださいね。