ストーリーテリング

プレゼンテーション

ストーリーテリングは、あらゆる場面のコミュニケーションで使われる手法です。講演やプレゼンテーション、社内会議で組織の理念やミッションやビジョンを従業員に伝える場合なども然り、また仕事だけに関わらずプライベートや家庭でも、ストーリーテリングが活用出来ます。

ストーリーテリングという手法を使えば、聞き手の興味、関心をプレゼンテーションにグッと引き付けることができます。

ストーリーテリングの物語の作り方、話し方

  1. 聞き手をストーリーテリングに引き込む準備をする
  2. ストーリーテリングの状況を設定する
  3. ストーリーテリング(物語)のクライマックスを設定する
  4. できる限り余計な部分を取り除き、物語の内容をシンプルかつロジカルにまとめ、結果納得できるストーリーテリングの結論、オチを作る

さらにワンランク上のストーリーテリングのための4つのポイント

  1. 聞き手に「驚き」を与える
  2. 記憶に残る内容
  3. 自分にまつわる内容
  4. 聞き手に合わせた内容

ストーリーテリングとは、あなたが伝えたいこと、想い、コンセプトに関連する印象に残る体験談やエピソードを用いることによって、聞き手の興味、関心を引き付ける効果的なコミュニケーション手法です。

体験談やエピソードは、一般的に聞き手の感情的な反応を引き起こしやすい特性があるため、印象に残るだけでなく、人から人へと伝わりやすくなります。

プレゼンテーションの際に体験談やエピソードの効果を使えば、聞き手はあなたの話に引き込まれるため強い印象が残ります。

ストーリーテリングは、マーケティングや営業の現場で製品コンセプトが少し複雑な商材を説明する場合など、わかりやすく伝える必要がある時にも使われます。

ストーリーテリングの物語の作り方と話し方

プレゼンテーションの中で効果的にストーリーティングを使うには、いくつかのステップがあります。

聞き手をあなたのストーリーテリングに引き込む準備をする

  1. ストーリーテリングをする前に、聞き手をあなたのプレゼンテーションに引き込みます。
  1. あなたから質問するなどをしてコミュニケーションを通じて、ストーリーテリングに入る「場」を作ります。
  1. あなたがこれから話そうとする内容に関連する話や質問、格言などで聞き手の注意をひきつけます。

誰でも簡単なやり方で生産性が3倍以上になる方法がありますが、知りたくないですか?

いかがですか?

少し興味関心がわきましたか?

このような質問は、ストーリーテリングの導入部として大きな効果があります。

ストーリーテリングの状況を設定する

ストーリーテリングでは、聞き手がまさにあなたのストーリーテリングの物語の中にいるような状況を作りましょう。

状況を描写する具体的な言葉で、あなたのストーリーテリングの物語を実写のように表現します。

物語(ストーリーテリング)のクライマックスを設定する

まずはゴールを決めてから一貫性のある内容を作ります。中でもクライマックスである山場は、ストーリーテリングの物語には必要不可欠です。プレゼンテーションでは、クライマックスに向けて徐々に話の緊張感を高め、聞き手の心を揺さぶっていきます。

そして、クライマックスで一気にオチになったり結論に到達したりすると、聞き手の緊張感が一気に和らぎます。この緊張感が和らいだ時、つまりクライマックスが、聞き手にとって最も印象が残る瞬間です。

ストーリーテリングの物語では必ずクライマックスを設定し、そこまで徐々に緊張感を高めるトーンで話せれば、よりストーリーテリングの効果を引き出すことができます。

「余計な部分」をできるだけ取り除く

プレゼンテーションでストーリーテリングを使うときには、聞き手をあなたの物語にできるだけ集中させるために、物語のクライマックスにとってあまり重要でないことは、できるだけカットしてください。

重要でない部分が多ければ多いほど、物語があいまいになり、まとまりがなくなっていきます。

物語の話はシンプルかつロジカルに

プレゼンテーションでのストーリーテリングも同様に、事前にしっかり練習しておきましょう。

いざストーリーテリングを始めたものの、話を途中で忘れてしまったり、話を飛ばしてしまえば、あなたのストーリーテリングが台無しになります。物語は、できるだけ余計な部分が無くシンプルに仕上げる事に加えて、覚えやすくロジカルに論理立てることが重要です。

論理的な構成の物語は、聞き手にもわかりやすいはずです。

納得できるストーリーテリングのオチや結論にまとめる

あなたのストーリーテリングがクライマックスまでやってきて、聞き手の興味が最高潮に達したにもかかわらず、そのオチや結論が聞き手にとって納得できなければ、聞き手が「もやもや」としてしまいます。

またオチや結論を述べた後で、「みんなどう思う?それは無いよね?」などと質問を取り入れたり、有名なことわざや格言で締めくくるなど、プレゼンテーションの技術を活用して、あなたのストーリーテリングのオチや結論の納得感を高める方法もあります。

ワンランク上のストーリーテリングのための4つのポイント

プレゼンテーションの中でストーリーテリングの効果を最大限高めるため、ストーリーテリングでの物語では以下の4つのポイントに注意しましょう。

①聞き手に「驚き」を与える

ストーリーテリングでは、聞き手の興味関心をあなたに惹きつけます。

物語だけでなく、あなたのプレゼンテーションの話し方、声のトーンも駆使して、クライマックスで聞き手が驚くオチや結論を用意しましょう。この時に参考になるのがメラビアンの法則です

②記憶に残りやすいストーリーテリングを心がける

聞き手にとって耳に入りやすい言葉を選び、難しい言葉をさけて、話をシンプルにします。

③あなたにまつわる話をストーリーテリングする

できるだけ「あなた」や「あなたの周りのこと」について話しましょう。

会社のビジョンやミッションについて従業員に話すときでも、会社や創業者の物語するのではなく、会社や創業者について「あなた」が感じたこと、経験したことをストーリーテリングの物語として話すようにします。

④聞き手に合わせたストーリーテリングを心がける

聞き手によって、あなたのストーリーテリングの物語はカスタマイズすべきです。

学生に対して、社会人向けの製品のブランディング場合には、学生からは社会人と同じ反応があると思ってはいけません。

つまり

プレゼン力を一気に高めるストーリーテリングとは?

プレゼンテーションでストーリーテリングを上手に使うために、他のプレゼンテーションを見ることをお薦めします。

例えば、スタンフォード大学でのスティーブ・ジョブス氏のプレゼンテーションでは、ストーリーテリングを信じられないくらいにうまく活用しています。