売上債権回転率・売上債権回転期間

売上債権回転率・売上債権回転期間
売上債権回転率(回)=売上高÷売上債権
売上債権回転期間(日数)=売上債権÷(売上高÷365)

売上債権回転率は「売上債権の回収の効率性」を表す指標です。売上債権には受取手形、割引手形(銀行で手形期日前に現金化した受取手形)、売掛金が含まれます。
売上債権回転期間は売上の回収に要する日数を示しており、得意先へその日数分の信用供与(与信)を行っていると言えます。この日数が長ければ貸倒れが発生する危険も大きくなり、資金繰りも悪化します。この日数が長くなることに対しては十分注意することが必要です。
卸売業では得意先別の与信管理の制度を構築し、与信枠を越えた得意先には現金回収が終わるまで販売を見合わせるとか、小売業であれば現金売上比率を高める工夫(たとえば、ガソリンスタンドの現金固定客カード)をする、あるいは売上債権が発生しない代金前払いのクレジットシステムを新たに構築することなどが対策として考えられます。