総資本回転率・総資本回転期間

総資本回転率・総資本回転期間
総資本回転率(回)=売上高÷総資本
総資本回転期間(日数)=総資本÷(売上高÷365)

総資本回転率は、会社が運用している総資本(貸借対照表の左側の合計=総資産)の何倍の売上があるかという計算式ですが、それだけ総資本が回転して働いたとみるため「回転率」という言葉を使います。この数値が高ければ高いほど資金の動きは活発であり、効率よく売上を達成していると言えます。なお、この数値が低下傾向にある時は売上が減少してきた結果なのか、それとも売上は問題がないが総資本が増えている結果なのかを分析の上、販売拡大あるいは不要資産の処分、圧縮といった対策をとることが必要です。
なお、総資本回転率と同じことを意味するのですが、効率性を表すものとして総資本回転期間(日数)を使う場合もあります。
総資本回転期間は売上の何日分の資金を経営に投下しているかを表すものであり、別の言い方をすれば、総資本が売上として一回転するのに要した日数を表しています。日数が短ければ短いほど効率性が高い、つまり資金循環のスピードが速いと言えます。