志と戦略と戦術

マーケティング

志とは

あなたが社会で代償を払ってでも目指したいところ、成し遂げたいこと。

事業の本質である『世のため人のため』です。

はっきり言って、この志なくして、戦略も戦術も全く無意味です。

なぜなら、志によって戦略や戦術がよくも悪くも変わってくるからです。

戦略とは

戦略は志を果たすために何をするのか、何を捨てれば効率的なのか。

総合的な準備・計画・運用の方策で、志を達成するためのシナリオです。部分的な視点ではなく、全体像を把握します。

戦術とは

戦術は、戦略を実現させるための手段。成果を出すための具体的な方法です。

成果を最大化させるために、いままでのやり方や手法を改善して効率化をはかります。

どんなに優れた戦術も、戦略には勝てない

例えば戦国時代、武力だけが優れている武将に一軍を任せたとき、戦略がないまま戦に挑んだらどうなるか

逃げるな!突撃!」と、戦術は武力行使のみ。どんどん兵を失って成果を出せない迷将へと成り下がるイメージができます。

対して、名将は必ず勝算を得るまで策を練ります。

孫子の兵法で有名な「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」というのは、相手のことも自分自身のことも現状をしっかりと把握していれば、何回戦っても勝つことができる。という意味です。

逆に言えば「戦略がない戦術は、常に上手くいかないリスクが伴う。」とも言えます。

勝算がある施策を行うために、戦略と戦術の違いを理解してうまく使い分けましょう。

戦略にあった戦術を選ぶスキルの重要性

例えば、WEB集客は成果を出すための一つの戦術にすぎません。

「他者が上手くいってるみたいだからウチもやってみたい」

というご相談がありますが、これは戦術ですらない危険な考え方です。

「なぜ他者は上手くいったのか」を把握しないままとりあえずやってみても上手くいきません。

そして「ウチには合わない」と、次々に違う施策に予算を費やす企業は意外と多いのです。

彼を知り己を知れば百戦殆うからず。

他者がうまくいっている要因を把握して自分と照らし合わせ、採用するべきかを検討することが大切です。

「なんのために?」は戦略。「どうやって?」は戦術。

WEBや雑誌の広告、FacebookTwitterなどのSNSYouTubeなど「他者が上手くいってるから」で始めるシーンは多くあります。

全てに成功事例があると思いますが、きっと、その裏では数え切れないほどの失敗事例があるはずです

施策を採用する時には一度立ち止まり、視点を高くして考えてみることが大切です。

・この体制に合っているのか?

・そもそも目的は何だった?

・誰のためなのか?

・成果を上げるために必要なコンテンツはあるのか?

・そもそも本当にそれを採用するのがベストなのか?

・採用した場合、勝算はどのくらいだ?

などなど、全体的に広い視野から見た戦略で勝算を得てから戦術へ落とし込むことができれば、確実に成功率は上がります。

戦略とは捨てること

戦略で有名なランチェスター戦略は、一点に集中して圧倒的なオンリーワン、ナンバーワンになる戦略。

一点に集中するということは、勝算の低い他のものを捨てること。やらないことを決めることです。

次々と新しいトレンドや手法が出てきますが、

新しい手法を試したい気持ちはわかりますが、中途半端に流行に手を出しても成功率は低くなります。

やるなら勝算が高くなるまで戦略を練り上げるか、勝算が見込めなければ流行に飛びつかない勇気を持つことも必要です。

活用スキルを磨き上げていくことで成果につながる

・状況分析力(リサーチ)

・コンテンツの独自性と他者との差別化(ユニークセリングプロポジション)

・コンテンツの必要性を伝える文章力(ライティングスキル)

・状況判断力と的確な意思決定力(リーダーシップ)

・これまでの常識にとらわれない創造的な発想(イノベーション)